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Mon 04/30/2007

 ABC 「20/20」でトランスの子供達とその家族の特集 

金曜の夜に放送したらしいけど、うちでは観られなかった。
興味のある方は、以下、ABCのサイトの記事のテキトーな翻訳でどうぞ。
(長いから「続きを読む」に分けました。)
Born With the Wrong Body
Transgender 10-Year-Old Girl and Her Family Talk to Barbara Walters

Rebecca (MTF、10歳)

去年のクリスマス、ライリー・グラントはほろ苦いとも言えるプレゼントを貰った。デジタルな体を自分の好きなものに変えられるビデオゲームである。生物学的に男の子である10歳のトランスジェンダーの少女ライリーは、ほぼすぐに仮想現実上で女性になった。実生活がそれくらい簡単だったら…ボタン一つで女の子になることができるのだったら、どんなに良かったことか。

「彼女は先天的な障害があるのです。私達はそう呼んでいます。女性として、ペニスを持って生まれてくるよりも酷い障害は考えられません」と、ライリーの母親であるステファニーさんはバーバラ・ウォルターズ(訳注:ABCのベテランTVジャーナリスト、この番組のインタビュアー)に語った。「娘は、いつか自分の赤ちゃんを産む日が来ることを話すんです。彼女にはそんな将来は無いんです。でも彼女は女性として大人になる将来を思い描きます。」

10年前、夫婦の悩みは、単に子供を作ることであった。ステファニーさんと夫のニールさんは、11回に及ぶ体外受精と5回の流産を経て、ようやく二卵性双生児を授かった -- 女の子アリーと、男の子リチャードである。(「グラント」はプライバシー保護のための仮名。)

グラント夫妻は初めから双子の性格の違いに気がついていた。アリーは社交的でフレンドリーであったが、リチャードは甘えん坊で無口で消極的だった。母親にはリチャードが男の子らしい男の子になることは無いだろうということは判っていた。

「私は女の子」

リチャードはトップレスで水泳することを拒み、プールでは必ずシャツを着た。2歳になる頃には、双子の妹*の女の子用の物 -- 玩具、ピンクのコップ、そして特に洋服 -- に対し明らかに嫉妬していることが伺えた。

「出かける用意をしている時、彼はドレスを着たがりました。妹のように可愛い格好がしたかったんです」とステファニーさんは話す。「彼は『ドレスが欲しい。私は女の子、ママ、女の子なの』と言うんです。それで私は『いいえ、あなたは男の子なのよ。ペニスがあるでしょ、だから男の子なの。アリーが女の子よ』と言いました。」

そして双子が2歳半のある日の入浴後の出来事により、グラント夫妻は息子が自分の性同一性に関してどれだけ混乱しているかを思い知らされることになった。ステファニーさんは、リチャードが「これはココじゃない」と言いながら、爪切りを自分のペニスに当てているのを発見したのだ。

リチャードの小児科医は、グラント夫妻に息子に男の子になることを教えなければならないと言った。そのアドバイスに従い、夫妻はリチャードに男の子向けの玩具で遊んだり、男の子のスポーツや遊びをしたりするように仕向けようとしたのだが、全く効果が無かった。リチャードは誕生日には男の子向けのプレゼントしか貰えないと分かっていたため、自分の誕生日パーティーに参加することさえ拒んだ。一番酷いのはクリスマスだった。

「自分の妹が自分が欲しい物を貰うのを見るので、余計に腹立たしくなったのです」とニールさんは言う。

「秘密にしなければいけない、と分かっていた」

そして遂にリチャードが5歳の時、ステファニーさんは息子に女の子の格好をさせてあげるという思い切った決断をした。二人はそれを「女の子の時間」と呼んだ。リチャードは妹の洋服を着ることが出来たが、父親のニールさんが外出中の時だけという約束で。母親と息子の秘密は数ヶ月続いた。

「私は息子だけを連れてショッピングに行き、彼専用のスカートやタンクトップを買ってあげました。何故なら・・・そうすると、中に閉じ込められている小さな女の子はとっても幸せだったんです。でも、このことは秘密にしておかなければならない、ということは二人とも分かっていましたから、買った洋服はクローゼットの奥に隠していました。」

妻が息子に女の子の格好をさせてやっているということを遂に知った時、ニールさんは怒った。「私は『これが正しいこととは思えないし、これが後々どういうことに繋がるか分からない』と言いました。」

リチャードの二重生活は夫婦間にも重い負担を掛け、離婚の危機にまで陥った。当時4歳だったリチャードは幼稚園には男の子として通っていたが、フルタイムで女の子として生活したがった。ステファニーさんは、リチャードの毎夜の必死の祈りを知っていた。

(ページ2)
「息子は『ママ、神様は酷いよ、だって神様は間違えたんだもん。私は男の子じゃなくて、女の子なのに、私を男の子にしたの、ママ。いつも寝る前に『女の子の体にしてください』って神様にお祈りしてるのに、朝起きるとまだ男の子のままなんだよ。神様は自分の間違いを直さないんだ、直そうとしてくれないんだよ。』って言いました」とステファニーさんは思い出す。

性同一性障害

一時はリチャードのあまりの落ち込み様に、両親は彼が自傷行為に走るのではないかと恐れた。リチャードは窓から飛び降りたいというような発言をし始めたため、夫妻は常に窓の施錠に気を遣った。

また、リチャードは日常的に精神衰弱を起こし始めていた。2003年3月には特に酷いパニック発作を起こした後、顔が青くなったため、入院せざるを得なくなった。あまりの無力感から、ステファニーさんはリチャードの幼稚園の園長に今までの経緯と秘密の総てを吐露した。

園長の反応は意外なものだった。園長は、それではリチャードに女の子の格好で通園させてはどうですか、と言ったのである。幼稚園はグラント夫妻にジェンダーセラピストを紹介し、セラピストはリチャードが性同一性障害を持っていると診断した。

ステファニーさんにとって、診断はほっとするものだった。「ああ、これは私達のでっち上げじゃないんだわ。これは本当なんだわ。診断名があるんだわ。」

ライリーとしての生活

そうしてたった7歳のリチャードは、男の子から女の子へのトランジションを始めた。彼 -- 現在は彼女 -- は両耳にピアスをし、髪の毛を伸ばし、女の子の洋服を着て、「レジー」という名前になった。一度は彼女を拒絶したニールさんも、彼女のドレスを買いにショッピングに連れて行った。娘の表情を見て、彼は遂に理解した。

レジーはその後、正式にライリーという名前に改名した。だが、3年生の時にドレスを着てで学校へ行った時から、彼女の生活は徐々に難しくなっていった。彼女が使うことが許されているのは保健室のトイレだけ、そしていじめっ子の格好の標的となってしまった。

「彼女の学校生活は悪夢になってしまいました。酷いものでした。彼女は『チ〇コがついた女の子』と呼ばれていました」とステファニーさん。ライリーは自分に好意的な子は自分が以前男の子だったと知らない子だけだと信じるようになった。

ライリーはバーバラ・ウォルターズに、その継続的なからかいに対する怒りを訴えた。「私のことを男の子だっていう子もいる。でもそういう子には黙れって言うの」とライリーは言った。

ライリーはまた、双子の妹アリーと一緒に過ごすことも難しく、二人の間には喧嘩が絶えない。ステファニーさん曰く、「妹はずっと『正しかった』のです。双子の妹は、正しい体に生まれてきました。彼女の胸はそのうち膨らむのです。妹を憎まなければ生き延びられないのです。」「双子の妹は、彼女がなりたいものそのものなのです」とニールさんは加えた。

思春期に向けて

しかし、ステファニーさんは、ライリーにとって一番辛いのは彼女が自分の体と独りぼっちの時だと言う。ステファニーさんは、ライリーがまだリチャードだったある日、シャワーを浴びているリチャードを覗いてみると、彼は片手で髪を洗いながらもう片方の手でハンドタオルを持って性器を隠していたことを思い出す。

「彼は自分を自分から隠していたのです。自分自身の体を見たくなかったのです」とステファニーさんは言う。

思春期に差しかかろうという今、ライリーの自身の身体に対する不安が増してゆくことは間違いない。ハーバード大の内分泌科医ノーマン・スパック氏曰く、トランスジェンダーの子供達にとって第二次性徴は特に恐ろしいものであるという。

「彼らは、自分の身体がまるで完全にコントロールを失い暴走しているように感じるのです。性同一性が女性である生物学上男性の人達が、どうかお願いだから、お父さんみたいに髭が生えて来ませんように、あるいはお兄さんみたいな声になりませんように、と言うのを目の当たりにしたことがあります」とスパック氏。「彼らは、将来社会に溶け込む能力をを絶対的に脅かすものが、どの身体的特徴であるのか知っているのです。」

FTMトランスジェンダーについてスパック氏は「いずれは胸が膨らんでくると考えだけでも充分酷いのに、月経まで来るという思いは、その度に自傷行為へと導くのに充分なほどです。」

早期の医療的介入

トランスジェンダーの子供達に対する最も良い治療方法については、医師達の間で意見が分かれている。第二次性徴は重大な精神的負担を伴うが、子供の発育には欠かせないものであるとして、終始自然に見守るべきであるという考えの医師もいる。

(ページ3)
しかしスパック博士を始め、早期の医療的介入がより良い選択であると考える専門家の数が増えてきており、グラント夫妻はライリーはその治療要綱に沿って治療を開始することを心待ちにしている、と話す。最初に、第二次性徴開始と同時に、大量分泌された性ホルモンの思春期の子供の身体を巡るのを止めるための抗ホルモン薬が処方される。

「それによって、つまりは身体を第二次性徴以前の段階に留めるわけです。まだ成長はしていますが、どちらの方向にも成熟はしない状態です」とボストン子供病院のジェンダー・マネージメント・サービス・クリニックの局長であるスパック氏は言う。

数年後、反対の性ホルモンが投与される。生物学的男性の場合はエストロゲン、生物学的女性の場合はテストステロンである。これらの性ホルモンにより、反対の性の第二次性徴が促進される。例えばライリーの場合は、エストロゲンによって胸が膨らみ、女性的な体つきになるのである。

しかし、ホルモン治療は高額で、リスクも伴う。エストロゲンのため、ライリーが乳癌になる確率が高まる。そして反対の性ホルモンにより、トランスジェンダーのティーン達は不妊となる。

将来

そして、性別適合手術を受けるべきか、受けるとしたらいつ受けるのか、という問題も残されている。「ライリーなら、明日にでも受けると言うでしょう」とステファニーさん。

グラント夫妻にとって、未来は疑問だらけで、過去はまるで儚い思い出のようである。ステファニーさんがライリーが男の子だった頃の写真を見ることができるのは稀だ。普段、それらの写真は隠してある。彼女は、トランスの娘がいない時にだけ、それらを見ることが出来るのである。もしライリーに見つかったら、すべて破り捨てられてしまうからだ。

だが、グラント夫妻は自らのプライベートな苦悩を公にすることで、ほかの人々がライリーや彼女のような子供達がどのような苦悩を強いられてきているのかを理解する助けになれることを願う。「ライリーには良い人生を送ってほしいし、より多くの人に彼女の境遇を理解してほしいのです」とニールさんは語る。

ステファニーさんは加える。「私達は娘を応援しなければならないけど、彼女の立場に立って生きているわけではありません。彼女を見て、知ってくれた人には、毎日彼女が彼女であるためにどれだけのことが必要なのか、理解してくれることを願います。」
そして
'I Want to Be Seen as Male'
Transgender Teenager and His Parents Share Their Story With Barbara Walters

Jeremy (FTM、16歳)

ちょっと疲れたから全文翻訳はしないけど(イイカゲンですみません)。
彼の場合も小さい頃からずっと性別的違和感があって、12歳頃にネットでFTM/トランスという言葉に出会うが、2年間は沈黙を守る。14歳の時に以前から仲の良かった妹にメールでカムアウトして、サポートを得る。

妹の助けを借りて手紙を書き、母親にもカム。母親はショックを受けたが取り乱さずに「新しい名前も決めてあるの?」と訊く。勿論決めてあって、それ以降、レベッカはジェレミーに。

父親の反応を恐れて同時にはカムしなかったが、コンピューターを使っていた父親は母親に書いた手紙を発見。彼もショックを受けたものの、「怒りは適切な反応ではない」と理性を失わず暫く黙っていた。(この辺り、なかなかできたご両親ですな~。)

両親にカム直後にトランジション開始。進歩的なLAの高校に通っていたこともあり、学校ではまずまず問題なく受け入れられる。両親は頭の片隅ではこれが一過的なものではないか、そうあって欲しいと願いつつも、トランジションには協力的。セラピーにも通う。

ジェレミーはホルモンを始めたいという段になり、両親は抵抗を覚えるものの、最終的には合意し、16歳でホルモン治療を開始。学校でも普通に男子として溶け込み、大学生活を楽しみにしている。大学入学前には胸OPもしたいと考えている。

セクシャルオリエンテーションは、ゲイ。記事は性同一性と性的指向の違いについても専門家の声を借りて言及。現在のFTM SRSの完成度の低さを理由に、現段階ではSRSは希望しない。

更に
'I'm a Girl' -- Understanding Transgender Children
Parents of Transgender 6-Year-Old Girl Support Her Choice

Jazz (MTF、6歳)

3人/3家族フィーチャーされたのかな。

番組に寄せられたコメントを見る限りでは、内容は結構フェアで、当事者にも好評だったらしい(偏見に満ちたコメントもあるけど、それはもちろん想定内。でも自称IS当事者による「TSは精神病なのにISと同じような待遇を受けようというのは間違いだ、ISには選択の余地は無いけどTSにはある」っていう批判は無知丸出しで、IS当事者だからなお寂しい。しかも時間空けてしつこく2回も投稿してるし)。

未成年者で顔出し、ってのは賛否両論あるみたいだけど、インタビューに応じた方々の度胸は凄い。そして、この親御さん達の心の広さというか先見の明というか柔軟さというか、う~む、親として素晴らしい。ありがちな「親がやらせてんじゃねーの」とか「男らしい父親の不在/女らしい母親の不在が原因だ」とか知ったようなコトをぬかす輩を気にせず、これからも頑張って欲しいものです。
番組のサイトにも有用な情報やリンクがちゃんとあって、トランス関連の報道にありがちな視聴率稼ぎのセンセーショナリズムじゃなく、誠実さが感じられますな。

これ、再放送するのかな。
誰かYouTubeにでも投稿してくれないかな?

追記:予告編はUPされた
予告編 featuring Jeremy↓

予告編 featuring Riley↓
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コメント

いまさら読みました。

Saiさん、どうもです。
いまさらこの記事読みました。
なんか自分の幼少時代に重ね合わせちゃって・・・
似てますね、やっぱ、症状は。
私も、乳房がある間は、鏡に映る自分の身体、見れなかった。
風呂入る時も、見ないようにしてた。
視界からも思考からも消し去るようにしてた。
う~ん、改めて思う、GIDって悲惨(笑)
この記事、トラックバックしたいんですけど、トラックバックの仕方がよくわからないんです・・・
Saiさんは、未成年期からホルモン療法やSRSをすることについて、どう思いますか?
私は、自分の経験を思うと、是非やってくれ!!って感じなんですけどね。
医療側としては迷うみたいですね、性は揺らぐものだから、と。
GIDにも、幅がありますからね。
そこが難しい。
私みたいなドGIDの場合は、早く早く!!なんですけど・・・
それじゃダメなGIDもいるのかもしれないし・・・

どうもどうも

いやいや、どうもありがとうございます。
訳した甲斐があるというものです(笑)。
次の日のエントリーのビデオはご覧になりましたか?
Rileyちゃんは途中で泣き出して、可哀そうですよホント・・・。

未成年の子のSRSやホルモン療法は、ぼくも基本的に賛成です。
特に「中核郡」の場合は、医療側にも判りやすいと思いますしね。
それ以外の場合は、やはり大人になってから自己責任で、でしょうか。

トラックバックはやったこと無いのでぼくも判らないんですよ(汗)。
トラックバック用URLを自分のブログの投稿画面のそれ用のところに入れるのかな??
助けにならなくてスミマセン・・・。

ブログに引用のお願い

ビデオも、途中まで見たんですけど、
英語がさっぱりわからないもんで、早々に退散してしまいました。
か、かたじけない・・・
でも他の記事に書いてあった英語の詩(GIDの親がつくった詩)は読みましたよ。リーディングならけっこういけるかも。
か、関係ないか・・・

ところで、ここんところ日本のテレビでやってたGID特集を観たりして、
なんかモヤモヤ感が残ってたんですけど、
この記事を読んで、そもモヤモヤが何だったのか、ハッキリしたんですよね。
それをブログに書きたいんですけど、このページのURL↓
http://p5i.blog58.fc2.com/blog-entry-109.html
をブログ記事に書き込んでもいいでしょうかね?
トラックバックは、あきらめる、ということで・・・

どうぞどうぞ

ええ、TBはどうせ引用元に対するお知らせみたいですし、リンクだけで結構ですよ~。

確かに、よく解らん言語のビデオを何十分も凝視は辛いですよね(笑)。
ここに全文翻訳した記事の部分は、3番目と4番目のビデオです。
内容は殆ど記事そのまんまなので、多少は解りやすいかも知れません。

ところで、前々からお願いしようと思ってたんですが、HPのリンク集からけいさんのブログへリンクしても宜しいでしょうか?

きょ、恐縮です!!

Saiさんのサイトやブログは、個人的にとっても好きなので、
そのお申し出、恐縮です。
私のブログには、ブックマークの登録しかできなくて、
しかも、やったことないんでうまくできるかどうかわかりませんが、
Saiさんのブログをブックマークできるかどうか、やってみようと思います。
あと、Anno Job Logも私のブログをアンテナしてくれてるんで、
この期にそれもブックマークしようと思います。
うまくできなかったら、すみません・・・。

いやいやいや

こちらこそ、こんな好き勝手なサイト/ブログだとういうのに、大変恐縮です(汗)。

早速のリンク追加ありがとうございました。
Anno Job Logと二人きり・・・格が違いすぎる(笑)。

サイトのほうにリンクを追加させて戴きましたので、もし宜しければご確認ください。
http://p5i.fc2web.com/japanese/links/ftm_personal.htm

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